発 行:未詳(推定:昭和50年/1975年6月)
発行者:社団法人日本情報センター協会(推定)
判 型:B5/複写袋とじ24ページ
発行年次は未詳だが、〈49年度〉の手書き備忘および、付録「オンライン化促進に関する要望書」の策定年次が昭和50年4月2日となっていることから、発行は昭和50年/1975年6月と推定した。また報告書のパターンと内容から、発行者は社団法人日本情報センター協会と推定した。ページ58から始まりページ81で終わっていることから、報告書の抜粋複写であることが分かる。
内容項目「競合問題」のうち日本電信電話公社(電電公社)については、電電公社が独自開発の電子計算機「DIPS」で提供していたタイムシェアリング・サービス(DRESS、DEMOS)および、官公庁・地方公共団体のシステム開発案件が、民間の受託型情報処理サービス業にとって脅威と受け取られていたことを示す。
また金融機関については、都市銀行や地方銀行などが取引上の立場を利用し、または融資条件として自行保有の電子計算機で有償の情報処理サービスを提供すること、または情報処理部門を分離独立させて情報処理サービス業に参入することが、地域の情報処理サービス業と競合関係に入る可能性があったことを示している。
ページ76からページ80までに掲載されている「オンライン化促進に関する要望書」も、時代を語る貴重な資料と言っていい。