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センター利用のおすゝめ(効果的利用のための手引)

センター利用のおすゝめ(効果的利用のための手引)

 発 行:1975年ないし1976年3月(推定)

 発行者:社団法人日本情報センター協会(推測)

 判 型:B5/52ページ

 どこにも発行年月が記載されていない(そもそも見開き、序文、奥付の体裁ではない)ので発行年は不明。表紙に鉛筆書きで「50年度」とある。昭和50年度の報告書という意味であろうから、1975年中ないし76年3月末までに発行されたと推測できる。

 また、発行者も未詳だが、巻末の付録に「社団法人日本情報センター協会について」の項立てがある。

 ここでいう「センター」とは、情報処理サービス業のこと。ワークステーションやパソコンがネットワークで連携するようになる1980年代末まで、高価な汎用電子計算機を多くの企業や団体が共同利用する「計算センター」が全国に点在した。地域の複数の自治体が共同で設立・運営したり、地域の運送業者や放送局が公共目的の意味を含めて自社保有の電子計算機を共同利用に供していた。それを略して「センター」と云った。

 受託計算センターとは何か、その社会的役割は何かを解いた上で、計算センターを利用する場合の要件(センターの選び方、社内説得の根回し、事前準備、目的の整理など)を説明している。おおむね「電子計算機を自前で導入する前段階として計算センターを使ってみては?」という内容。取引の主導権を握っていた電子計算機メーカーへの配慮、という一面もある。

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